こちらは、オットー・ピルツ(Otto Pilz )により制作された、彼の代表作、1906年原型の作品「Girl with goat」-山羊と少女の群像-です。オットー・ピルツはドイツを代表する彫刻家で、特に、独特の造形美や雰囲気を持つ自然や動物をモデルとした作風で有名です。御存知の通り、マイセンの陶器人形には天使や婦人をモチーフとした作品が多く存在します。その中において、日常的なシーンをモチーフとしたこちらのような作品はとりわけ珍しく、作品サイズの大きさから見ても、数あるマイセン人形の中でも稀有な存在です。大きな特徴として、こちらの作品は幅45cmオーバー、重さ4kg超えと重量級かつ非常に大型で、マイセン磁器人形とは思えない程のサイズ感です。欧米ではピルツは非常に人気があり、美術分野においてピルツのカテゴリーまで存在いたしますが、日本では滅多に見かけません。その佇まいからは一目で同氏の作品であることが感じられます。特にこの作品は同氏の代表的な作品の一つで、しばしば外国の美術書などにも登場いたします。前に進もうとする2匹のヤギの姿や、それに負けじと支える少女の姿が一際躍動感溢れる造形で制作されています。底面にある双剣マークはスクラッチのない1級品です。W200と144の刻印が確認できます。この作品は1906年初形ですが、こちらの個体に見られるマークはボタン剣後期、1934年頃のサインの為、 同氏が存命中に作られた可能性が高く、大変希少性が高い作品となります。この作品の特徴故、ヤギの角が欠損していたり、後で違うものを継ぎ足している物がほとんどですが、こちらの個体では専門的な修復が施されているものの、角の部分も当時の造形のまま残っております。1900年代前半の個体で、ここまで原型の状態を保っていることはかなり稀です。経年による小等や、専門的な角や耳の修復跡は見受けられますが、割れ欠け等のダメージはありません。アンティークとして問題のないコンディションです。当該モデルの特徴を鑑みますと、大変素晴らしい状態です。詳細情報サイズ高さ:約25cm最大幅:約45cm奥行:約28cm※サイズはマイセンカタログからのサイズの為、参考値です。作者オットー・ピルツ(Otto Pilz )年代1900年代初頭
商品の情報
カテゴリー | おもちゃ・ホビー・グッズ > 美術品 > 彫刻/オブジェクト |
商品の状態 | やや傷や汚れあり |