マヌエル・ベラスケスはニュヨークでギターの製作を始め、1950年代になるとアメリカの演奏家達から認められる様になり、アンドレス・ セゴビアが彼の技術を認めハウザーのサブ楽器として欲しがったと言われるなど一躍世界的に知られる製作家となりました。クラシックギターを使って演奏するアメリカの世界的なフュージョンジャズプレーヤーのアール・クルーの使用楽器がベラスケスで、その甘い艷やかな音色は多くの人の心を捉えました。1960年代までのやや小振りな楽器は、ハウザーⅠ世を意識したかのような造りでしたが、70年代に工房を故郷のプエルトリコに移した後、セゴビアがラミレスⅢ世に変えたり、一方では、大きな会場での演奏に耐える為、世界的にギターの大型化が始まり、ベラスケスもそれに合わせボディが大きくなってきますが、そのため味わいも変わってしまったと言われています。この楽器はベラスケスが工房を移す前のニュヨーク時代にもかかわらず、プエルトリコのラベルを持つ楽器で、弦長は650ミリですが、ボディサイズがブリッジ付近で約367ミリ、厚みは最大約100ミリとやや大型化しております。ベラスケスは工房の完全移転前からプエルトリコ政府より、プエルトリコでのギター製作を教える施設について相談を受けていて、両国を行ったり来たりしていたらしく、その時期既に、楽器の大型化も探っていたのかなと考えております。1966年製のこの楽器のコンディションですが、しっかりしたプレイヤーズコンディションです。クラックはありません、クラックの修理の跡もありません。私が入手したとき既に、この楽器、プロが使っていたなと分かるほどに、トップには、既に、勲章とも言える小キズがたくさんありました。(9.10枚目、大きな打痕湿気が浸透しないように補修済です)気になさる方はスルーして下さい。ギアはオリジナルのものが余り良くなかったので、イギリスのロジャースに特注(ピッチが35ミリでなかったので)、プロの製作家以外の注文お断りのところ、頼み込んで、受注リストの最後に入れてもらって作った、ギアに替えております。プロフにも書きましたが音楽講師を50余年、終活、断捨離出品いたしておりますが、売り急いでおりませんのでお値引きコメントはお許しくだい。希少な60年代のベラスケスに興味のある方にはチャンスです。
商品の情報
カテゴリー | おもちゃ・ホビー・グッズ > 楽器/器材 > アコースティックギター |
商品の色を | ブラック系 |
商品の色を | オレンジ系 |
商品の状態 | やや傷や汚れあり |