203年 古代ローマ 銀貨 デナリウス 美品 レア 貴重

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重量 3.6g
直径 1.9cm
品位 約銀565

デナリウス（denarius）は、古代ローマの小額の銀貨で、紀元前211年から造幣された。広く流通した硬貨だが徐々にその品質が低下していき、最終的にアントニニアヌス銀貨に置き換えられた。ラテン語 denarius の語義は「十個一組」であり、当初の1デナリウスはその名の通り10アスに相当した。

この銀貨は、203年にローマ皇帝セプティミウス・セウェルスの治世下で鋳造されたデナリウス銀貨です。表面には彼の妻であるユリア・ドムナの肖像が描かれており、彼女は知性と影響力で知られたローマの重要な女性です。肖像の周囲には「IVLIA AVG VSTA」という銘文があり、彼女の皇后としての地位を表しています。

裏面には、「PIETAS」と書かれた銘文とともに、両手を上げた姿が描かれています。「PIETAS」はローマの美徳である敬虔や義務を意味し、家族や神々に対する忠誠を象徴しています。このデザインは、ユリア・ドムナが家族や国家に対する敬虔な献身を表現していると考えられます。

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