こちらはアール・ヌーヴォーのガラス工芸を牽引したドーム兄弟により、1900年初頭に制作された秋景色のランプベースです。 アールヌーヴォー期のガラス工芸において、ガレやアルジー・ルソーと並び、芸術的な美術ガラス作品を数多くこの世に送り出したドーム兄弟。 彼らが制作した初期の作品は、その美術的価値、比類なき芸術性から、現在に至るまで美術界において高く評価され、世界中の人々を魅了してきました。 こちらの作品も、ドーム兄弟の用いた技法や表現が余すこと無く用いられており、初期のドーム作品を代表する大変人気の高い作風です。 幾種もの色ガラスを溶かし込ませるヴィトリフィカシオンの手法で、 赤、オレンジ、黄色、緑などの絶妙な色彩のマーブルガラスが作られています。 そのジヴレ状の素地に被せガラスを施した上で、酸化腐蝕彫り(エッチング)で彫刻することで、絶妙な色合いを持つ秋の葉の様子が生き生きと描かれています。 これらの造形により、ドーム兄弟の作品の特徴でもある奥深い表情を魅せる作品に仕上げられており、 光の当たり方によって様々な発色を放つ様子が大変印象的です。当時に制作された作品特有の形態や、揺らぎのある色彩の変化が大変素晴らしく、見る度に心奪われる圧巻の作品です。 底面には、ロレーヌ十字のドーム・ナンシーのサインが御座います。 とても古い作品となりますので、底部のコードを収める凹状の部分に小さなチップが見受けられますが、置いて頂いた際には目立ちません。 その他美観を損ねるような傷等はなく、アンティークとして良好な状態です。 コンセントは日本仕様のものに交換済み、電球(B22口径)も付属します。 通電も正常です。お届きになりましたその日からご使用頂けます。 ランプベースはドーム兄弟の作品の中でも大変人気の高い作品となりますので、 この貴重な機会をお見逃し御座いませんよう、是非お手元に置かれてその美しさをご堪能下さい。 詳細情報サイズ幅:約10cm高さ:約20.2cm(電球含まず)技法異色溶かし込み・被せガラス 酸化腐食彫り年代1900~1914年頃
商品の情報
カテゴリー | その他 > アンティーク/コレクション > 工芸品 |
商品の状態 | やや傷や汚れあり |